充電器を設置する

電気自動車と充電設備

環境対応車(エコカー)として注目される電気自動車。
100%電気で走る電気自動車(EV)と外部から充電ができる
ハイブリッド車(PHEV)の二つに大きく分けられます。
EV・PHEVの充電には専用の充電設備が必要です。



充電設備の種類

普通充電器
電  源 電源に単相交流200Vまたは100Vを使用
設置場所 住宅や事務所や宿泊施設・商業施設など長時間駐車する場所での利用におすすめ
特  徴 急速充電器に比べて設備導入費用の負担が少ない。機器、電線径等は充電器の出力等で変わります。

普通充電器イメージ
普通充電器コネクタ
急速充電器
電  源 電源に三相交流400Vまたは200Vを使用
設置場所 高速道路のSA等、短時間で充電する
必要がある場所への設置が想定される
特  徴 普通充電器に比べて設備導入費用の
負担が大きい。機器、電線径等は充電器の出力等で変わります。

急速充電器イメージ
急速充電用コネクタ
   
充放電器(V2H:Vehicle to Home)
 
電  源 電源に単相交流200Vを使用
設置場所 住宅や事務所、宿泊施設・商業施設など長時間駐車する場所での利用におすすめ
特  徴 電気自動車にためた電気をご家庭や施設内で利用する事が可能 ※
※車種によって異なります。
 
放充電器のイメージ
放充電器コネクタ
 

普通充電器・充放電器(V2H)について

普通充電器・充放電器(V2H)の種類

普通充電器は大別して、「充電用コンセントタイプ」「充電ケーブル搭載タイプ」があります。

充電用コンセントタイプ
イメージ 車載の充電ケーブルセットを使って充電します。
電源プラグを充電用コンセントに、充電コネクタを車両の充電口に接続します。
充電ケーブル搭載タイプ
イメージ 普通充電器に充電ケーブルが搭載されており、 充電コネクタを車にさしこむだけで充電ができます。
充放電器(V2H:Vehicle to Home)
イメージ 充放電コネクタを車にさしこむだけで充電ができます。
また、電気自動車にためた電気をご家庭や施設内で利用する事ができます。

 

充電用コンセントタイプ
電気自動車の充電には、専用の「充電用コンセント」を使用します。
電気自動車の充電中、プラグが抜けないようロックがかかる構造となっており、操作性にも優れています。
コンセントはプラグとともに一般社団法人日本配線システム工業会(JWDS-0033)で規格化されています。
プラグイメージ 接続イメージ
■製品例
充電用コンセント
イメージ写真
充電用コンセント盤
イメージ写真
充電用コンセントスタンド
イメージ写真
日本配線システム工業会規格JWDS-0033に準拠した充電用コンセント。 壁に取り付けて使用します。
充電用コンセントを小型のキャビネットに収容し壁に取り付けて使用します。
充電用コンセントをキャビネットに収容し自立させて使用します。
充電ケーブル搭載タイプ(Mode3:モード スリー)
普通充電器本体に「充電ケーブル」を搭載しており、充電コネクタを車両の充電口に接続するだけで充電ができます。
車両から充電ケーブルを取り出す手間が省け、利便性に優れています。
普通充電器には制御回路を有しています。
プラグイメージ 接続イメージ
■製品例
壁面取付(壁掛)
イメージ写真
スタンド(自立)
イメージ写真
壁に取り付けて使用します。
自立させて使用します。
充放電器(V2H:Vehicle to Home)
充放電器本体に「充放電ケーブル」を搭載しており、充放電コネクタを車両の充放電口に接続することで、車両への充電および車両からの放電ができます。電動車両の蓄電・発電能力を活用することで、電力需要のピークシフト/カットや災害時等の非常用電源としての活用が期待されています。充放電器は車両からの出力形態や系統連系の有無等により様々なユースケースが存在しますが、EVPOSSAはガイドラインで下記6つのカテゴリを定義しています。

【充放電器のカテゴリ】
カテゴリ 概 要
0(V2L) 充放電器のコンセント電力供給
1(V2H) 屋内の自立専用コンセントへ電力供給
2(V2H)

屋内配線への電力供給を電力系統と電気自動車で切り替える

3(V2H) 電力系統と連系して屋内配線への電力を供給(逆潮流なし)
4(V2H) 電力系統と連系して屋内配線への電力を供給(逆潮流あり)
5(V2G) 車両が電力系統直接接続される
■製品例  
V2H:Vehicle to Home
イメージ写真
 

製品紹介

製品紹介

会員企業の製品例を紹介しています。
企業名をクリックすると各社情報サイトが表示されます。

充電用コンセントタイプ
充電ケーブル搭載タイプ
充放電器(V2H:Vehicle to Home)
充電コネクタ

電気自動車と充電設備

EV/PHEV用AC普通充電器の安全性・互換性を第三者が確認する認証制度の一つに
JARI認証制度があります。

JARI EV/PHEV用 AC普通充電器 製品認証
https://www.jari-rb.jp/iso/isoevphev/

普通充電器設置工事について

はじめに

電気自動車の充電時には、大きな電流が連続して流れます。
各種法規・ガイドラインおよび、ご使用の自動車・普通充電器の案内を確認・遵守したうえで設計・施工を 行ってください。

主な法規、ガイドライン

普通充電器の設置

普通充電器を設置するには4つの工事が必要です。

A:電気配線工事 施設から普通充電器へ電気を供給するために電線の敷設や分電盤を
設置する
B:充電器本体据付工事 普通充電器を地面や壁に固定する
C:充電スペース整備工事 充電車両の駐車スペースを整備する
D:付帯設備工事 設置場所案内板、路面標示、普通充電器防護用ポールなどを設置する
※CとDの工事は公共利用される場所に設置する場合に必要です。
A:電気配線工事 B:普通充電器本体据付工事

施設から普通充電器へ電気を供給するために電線の敷設や分電盤を設置し、
普通充電器を地面や壁に固定するコンクリート基礎を設置します。
普通充電器設置後のメンテナンス等の際に、普通充電器周囲に作業スペースが必要な場合があります。詳細は各施工説明書また充電器メーカーにご確認下さい。

 
方式Cについては各メーカーにご確認ください。
・テンパール工業(株)
 
充電器設置工事例のイラスト
C:充電スペース整備工事

普通充電器設置に伴う路盤の整備や駐車区画のライン引きなど駐車スペースの整備に係る工事になります。

充電スペース整備工事のイラスト
D:付帯設備工事

普通充電器の場所を示す案内板や、雪・雨から守る屋根、夜間の利用を想定した照明の設置など、充電器本体の工事とは別に利便性向上などを目的とした工事になります。

充電器防護用ポールの写真 付帯設備工事の設置例の写真

普通充電器・充放電器(V2H)導入事例

設置・導入事例

普通充電器・充放電器(V2H)は、さまざまなロケーションで設置され利用されています。

戸建住宅
充電ケーブル搭載タイプにすれば充電が簡単になり、毎日快適に利用いただけます。
充電コンセント 壁掛型充電器 自立型充電器
充電ケーブル搭載タイプ壁面取付(壁掛) 充電用コンセント 充電用コンセントスタンド
充放電器(V2H)を採用いただくと、停電時の電力利用や太陽光発電での蓄電利用が期待できます。
充電コンセント
充放電器(V2H)

 

集合住宅
駐車場への設置要望が高まってきており、導入によりマンションの差別化が期待できます。
千葉県 ミハマシティ検見川浜Ⅰ街区
宿泊施設
宿泊・滞在先でも充電できる環境が、お客様の充電のご要望にお応えできます。
栃木県 那須温泉 ホテルエピナール那須 壁掛型充電器栃木県 日光中禅寺湖温泉 ホテル花庵
栃木県 那須温泉 ホテルエピナール那須 栃木県 日光中禅寺湖温泉 ホテル花庵
商業施設
施設来訪者へのサービス向上や、環境貢献のPRにより企業イメージ向上にも役立ちます。
岐阜県 アピタ大垣店 宮崎県 イオンモール宮崎店
岐阜県 アピタ大垣店 宮崎県 イオンモール宮崎
レジャー施設
長時間滞在で駐車していただくレジャー施設には普通充電器をおすすめします。
群馬県 サンコー72カントリークラブ 千葉県 CPGカントリークラブ
群馬県 サンコー72カントリークラブ 千葉県 CPGカントリークラブ
愛知県 ラグーナ蒲郡 石川県 のとじま水族館
愛知県 ラグーナ蒲郡 石川県 のとじま水族館
時間貸駐車場
時間貸駐車中でも充電ができるメリットにより、EVユーザーの利用機会が高まります。
九州旅客鉄道 熊本駅西口駐車場 タイムズ24 タイムズポート横浜鶴屋町駐車場
九州旅客鉄道 熊本駅西口駐車場 タイムズ24 タイムズポート横浜鶴屋町駐車場
公共機関
公共施設での充電環境の提供が、次世代自動車への乗り換え促進につながります。
新潟市秋葉区役所 今市宿 日光市市縁ひろば
新潟市秋葉区役所 今市宿 日光市市縁ひろば
交通機関
充電渋滞待ちの緩和に、普通充電器の複数台設置がおすすめです。
道の駅狼煙 能登空港
道の駅狼煙 能登空港